あなたの身近にある防腐剤の恐怖

防腐剤の中でもっともポピュラーなのが、石油から化学合成してつくられたパラベンという成分です。パラベンには、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、プチルパラベン、ベンジルパラベンなどがあります。

これらの防腐剤は、数千種類にのぼる化粧品やパーソナルケア製品に広く使われています。また、食品や医薬品にもよく使われています。多くの国では、女性なら、1日あたり50ミリグラムもの防腐剤にさらされているのです。

女性ホルモン「エストロゲン」との関係

過去の膨大な研究から、パラベンには弱いエストロゲン作用があることが分かっています。乳がんは、エストロゲンによって増殖が促されるとされていますが、パラベンも同様に乳がん細胞の増殖を促すことが実験室の試験で明らかになっています。

さらに怖いのは、人の乳房組織と乳がん組織のなかにパラベンが確認されたという研究です。
これは、腋下デオドラントまたは制汗剤が原因と思われ、乳がんの原因となっている可能性があるということです。

さらに、京都府立医科大学の研究者によって、最近、心配な報告が行われています。化粧品に含まれるのと同じくらいの量のメチルパラベンを皮膚に塗り、夏の日中と同じ程度の紫外線B波を浴びると、皮膚の損傷や老化、細胞死が増えるというものです。

発がん性が指摘されている「安息香酸Na」

次に防腐剤の安息香酸Naです。植物由来の成分で、食品にも多く使われていますね。オーガニック系の化粧品では、まるで天然の成分のように紹介しているケースもあるようです。しかし、実際は植物を原料に合成された化学物質で、発がん性があることが指摘されています。

殺菌・抗菌作用としてよく使われている「トリクロサン」

最後にトリクロサン。トリクロサンは、防腐剤、殺菌剤としてとてもよく使われています。殺菌や抗菌をうたった商品が多いですよね。化粧品やパーソナルケア製品の有効成分として広く使われていて、せっけん、殺菌せっけん、デオドラント、洗剤、歯磨き剤、マウスウォッシュなど、市販のほぼ全てのパーソナルケア製品に使われています。

トリクロサンは、アレルギー、喘息、アトピー性皮膚炎と関係があることが認められています。トリクロサンは水道水に含まれる遊離塩素と反応し、太陽光によって分解されてクロロホルムを生成したり、残留性が高く強い毒性と発がん性のある化学物質、ダイオキシン類をも生成してしまうことです。

これらの防腐剤に使われている成分は、危険性が明らかにも関わらず、身近な製品に使われています。しっかり、成分表をチェックしてくださいね！

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