化粧品の効果は、配合された成分のおかげじゃなかった?
2018/09/08
シワ、シミは女性のエイジングケアとして最大の関心事です。巷では大々的に「シワが消えた?」などとセンセーショナルなCMや広告で溢れていますが、本当にそうなのでしょうか?
化粧品の成分にも流行すたりがあることに、疑問を持ったことはありませんか?その本当の意味に迫ってみましょう。
注目を浴びた成分は?
例えばコエンザイムQ10は、元々健康食品として脚光を浴びたものです。それが化粧品にも添加されるようになり、厚生労働省でも何度か審議されてもきました。
その結果、効能を謳わなければ医薬品とは見なさないが、食品としては扱って良いが、身体にどんな影響を与えるかはっきりわかっていない、という現状なのです。
では、化粧品としてはどうでしょう?
化粧品としてのコエンザイムQ10
エイジングケアとしてもてはやされるきっかけになったのは、ドイツの医師がコエンザイムQ10を乳液に配合したものを女性たちに使わせると、2ヶ月後にはシワの改善が見られたと発表したことによります。
さて、ここで問題です。配合したものが「乳液」であるということ。乳液は乳化しているので合成界面活性剤が使われている確率が高いです。
つまり、合成界面活性剤が肌バリアを壊すので、水分が皮膚に浸透しやすくなり、皮膚は水で膨らむのです。水分で膨らんだ肌は、シワが目立たなくなるので、それをコエンザイムQ10の効果と思い込んでしまったのではないでしょうか?
逆に言えば、成分が配合されていなくても、合成界面活性剤入りの乳液を使えば女性のシワは目立たなくなるということです。
本当に化粧品効果か見分けるには?
悪いことに、肌バリアを壊して成分や水分を浸透させている化粧品は、使用をやめると肌がボロボロになります。だから「やっぱりこの化粧品じゃないとダメ」と、使っている人は勘違いしてしまうのです。
本当に美しく潤っている肌とは、内側から健康な肌になることです。使用している化粧品をやめると、すぐに肌が乾燥したり、肌荒れを起こしたりするのなら、それは肌バリアが壊れているのかもしれません。
決して化粧品のおかげだと思い込まないようにしましょう。
コエンザイムQ10は例のひとつ。本当に効果がある成分なら、流行ったりすたれたりはしないものです。あなたの肌に起こったことを、よく見極めてみてくださいね。
159
関連項目
『化粧品の効果は、配合された成分のおかげじゃなかった?』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
お肌の「不全角化」って何?化粧品によって起こる不健康な肌
スキンケアには、とにかく保湿が大切!化粧水で潤して、クリームでフタをしてください …
-
お肌を守ってくれる常在菌とは?その働きと機能について
わたしたちの肌には「常在菌」と呼ばれる菌たちが棲んでいるのをご存知ですか?「肌に …
-
皮膚は最大最強のバリア。どんな役割をしてくれているの?
私たちの身体を覆っている皮膚。この皮膚は、最大で最強のバリア機能を持っています。 …
-
化粧品「成分全表示」の落とし穴とは?
2001年に化粧品の使用成分はすべて表示するように法律改定されてから15年が経ち …
-
時代とともに変わる、化粧品の法制度とは?
クレオパトラがメイクをしていたことは有名ですが、古代から化粧の歴史は続いています …
-
皮膚バリアを破壊する、シャンプーやクレンジングとは?
最強のバリアである皮膚。表皮は、料理用ラップ2枚分の薄さでありながら、外からの侵 …
-
危険な日用品から赤ちゃんを守るために知っておきたいこと4
危険物質から、あなたの大切な赤ちゃんを守ろう!④ 赤ちゃんにも使われる製品を通し …
-
「試験管の実験」で効果があっても、本当に肌に効果はあるの?
肌にはバリア機能があると、くり返し書いてきました。水が肌に浸透しないように、外か …