化粧品は皮膚の状態から選ぶ!肌タイプ別に適した成分とは?
2018/09/14
スキンケア化粧品を皮膚の状態から選ぶというのは、至極当たり前のようですが、皮膚の状態というのは、皮膚に住んでいる微生物たちの状態ということです。
皮脂と化粧品の油分について、微生物たちのことを考えた選び方を考えてみましょう。
皮脂が大好きな微生物
スキンケア、特にクリームは皮脂の代用品と見ることができます。皮膚には常在菌といって微生物がたくさん住んでいることはご存知かと思いますが、実は皮脂は彼らの大好物。皮膚に定住している微生物にとっても、外からやってくる微生物にとってもおいしいエサなのですね。
皮脂の成分は、パルミチン酸やオレイン酸、ステアリン酸などを含みますが、この油脂の分解時に発生する脂肪酸などを微生物たちは好むのです。
微生物とは上手くつき合う
皮膚に住む微生物たちは、皮膚と持ちつ持たれつの関係で仲良く共存しています。しかし、一度共生バランスが崩れてしまうと、悪者となってしまうアクネ菌などが繁殖して肌荒れを起こしてしまうのです。
微生物たちは、バランスさえとれていれば、皮膚を健康に保つために必要です。「顔に菌がいる!」と、むやみに清潔にしようとして洗顔をしすぎたり、強すぎるクレンジングを使うと、逆に共生バランスを崩したり皮膚バリアを壊す原因となってしまいます。
上手なクリームの選び方
皮脂が出にくい乾燥肌の場合は、エサが少ないために微生物もあまり生息していません。皮膚の環境をよくすることで、微生物に住んでもらうためには、スキンケアに微生物のエサとなるパルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸などが含まれているクリームを選びましょう。
一方、ニキビや吹き出物に悩んでいるなら、油脂よりも鉱物油やスクワランのように、微生物が食べられない油を配合されたクリームがいいでしょう。
また、クレンジングには溶けやすい鉱物油が向いています。「石油系だからダメ」ということではないので、かしこく使い分けてくださいね。
スキンケアクリームを、微生物目線で選ぶとは、成分の見方もなかなか面白いですね。自分の肌をしっかり観察して、皮膚の常在菌と仲良くしていきましょう。
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