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本来クリームは皮脂の代わり。乳液やジェルが皮脂をうばうワケ

      2018/08/09

1x1.trans 本来クリームは皮脂の代わり。乳液やジェルが皮脂をうばうワケ

2000年前にはすでに、油と水を1対1で混ぜ合わせたクリームが作られています。100年以上前に油分を30%以下にしたバニシングクリームもできていたんです、化粧品の歴史はすごいですね。

しかし、約60年前に電気洗濯機の普及とともに界面活性剤が多種多様に開発され、それが現代人を危機にさらしています。

油嫌いになった化粧品

ほとんどの化粧品には、界面活性剤が使われています。界面活性剤は水と油を混ぜる役割があり、その他にもいろんな洗浄剤、浸透剤、保湿剤などの用途で数種類の界面活性剤が使われている場合があるのです。

60年ほど前までは、化粧品の油分は皮脂の代わりとして使われていました。ところが、つけた時の感触がベタベタするのを嫌うあまり、どんどん化粧品から油気がなくなって乳液へ、そしてさらに水溶性合成ポリマーが油剤にとって代わって、ジェルとなったのです。

皮脂を吸い取るジェル

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ジェルは、「水+水溶性ポリマー+界面活性剤」からできています。ジェルを皮膚に塗ると、界面活性剤と水溶性ポリマーが相乗効果を発揮して皮脂を奪います。

そして、界面活性剤は角質細胞間脂質という、細胞と細胞の間を埋めているものを奪い、皮膚のバリアを壊すのです。この壊れたところから水を浸透させて、皮膚を膨らませているのです。そして水溶性ポリマーが薄い皮膜をつくって、染み込んだ水を逃がさないようにしているのです。

感触的には肌が潤ってシワもピンと張り、サッパリしているのにみずみずしい感じがするかもしれませんが、肌ではこんなことが起こっているのです。

乳液やジェルを使い続けるとどうなる?

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試しに、そのジェル化粧品を使うのをやめたとしましょう。すると、10日ほどで水が蒸発してしまい、肌は以前よりひどいシワができます。

「やっぱり、あの化粧品がないと!」と思うのは大間違い!その化粧品のせいで、皮膚バリアがこわれ、元々持っていた水分さえも奪われてしまったのです。

もし自分の皮膚の本当の状態を知りたいなら、10日以上化粧品をやめてみましょう。完全に化粧品が抜け、今の自分の肌状態がわかります。

化粧品をやめて肌が荒れると、化粧品を使わないとダメと思いがち。でもそうではなく、界面活性剤がたっぷり使われた化粧品を使っていたからそうなったのかもしれないなんて、怖いですね。

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