しっかり知りたい!有害化学物質の分類と主な物質
2018/06/14
有害化学物質って、結局どんなことに気をつけたらいいか、漠然としてわからない方も多いのではないでしょうか?日用品によく使われている物質を中心に、分類して紹介します。
有害化学物質の分類とその種類
合成界面活性剤は、大きく4つに分類されます。それぞれの主な物質と特性を紹介していきます。
①陰イオン系…洗浄力が最も強力で、洗濯・台所用・シャンプー・トイレ用に多く配合される
【代表的な陰イオン系】
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(直鎖型)LAS、アルキル硫酸エステルナトリウム(ASラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸Na、SLS、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸Na)、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩)、高級脂肪酸エステルスルホン酸ナトリウム(α-SF、アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム)
②陽イオン系…洗浄力は劣るが、殺菌作用、柔軟仕上げ作用、帯電防止作用がある。皮膚障害や粘膜障害、殺菌作用で環境の微生物を死滅させる危険性がある
【代表的な陽イオン系】
塩化アルキルメチルアンモニウム(塩化セチルメチルアンモニウム、塩化ステアリルメチルアンモニウム)、塩化アルキルトリメチルアンモニウム(塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム)、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、ラウロイルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシン塩)
③非イオン系…洗浄力は低いが、気泡作用、乳化作用、可溶化作用が強い
【代表的な非イオン系】
ポリオキシエチレングリコールモノ脂肪酸エステル(PEG、ポリエチレングリコール)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(POER、パレス、ステアレス、セテス、ラウレス、AE)
④両性イオン系…気泡作用が強く、洗浄助剤として使われる
【代表的な両性イオン系】
アルキルアミノ脂肪酸ナトリウム、アルキルベタイン
長たらしくて紛らわしい名前に、辟易してしまいますが、覚えておくとより安全な商品選びに役に立ちますよ!
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