環境ホルモンって結局なに?ほんの少しが命取りになる?
2018/03/13
1997年に出版された「奪われし未来」で注目を浴びた環境ホルモン。
日本でもかなり大騒ぎされましたが、その正体は一体なんなのでしょうか?
そして、いつどうやって発見されたのでしょう?そしてわたしたちは、何に気をつけて生活したらいいのでしょうか?
環境ホルモンとは
正式には「内分泌攪乱化学物質」といいます。
環境中に放出された化学物質が、人間や動物の体内に取り込まれた時に、ホルモンと同じような作用をして、本来のホルモン作用に影響を与えるもの、ということなのです。
ホルモンというのは、身体の特定の部分で合成・分泌され、血液や体液で運ばれ、特定の細胞で効果を発揮します。環境ホルモンは、そのホルモンとよくにた「ニセモノ」です。
ニセモノのホルモンに惑わされた身体は、その影響を受け、本来のホルモンの作用が正常に受け取れなくなったりします。
ほんの少しでも影響がある
例えば女性ホルモンは一生でスプーン1杯分しか分泌されないといいます。
つまり、1回に分泌される量は、ほんのわずか。外から環境ホルモンとして侵入してきた化学物質がどんなに微量でも、本来のホルモンの働きをかく乱してしまう可能性があるのです。
一般に、公害病は100万分の1グラムで障害を起こすと言われていますが、環境ホルモンは10億分の1グラムや1兆分の1グラムで障害を引き起こすと言われているのです。
特に注意したいエストロゲン様作用
エストロゲンとは、女性ホルモンの1つです。最近の婦人病増加の原因であるとも見られており、その影響は計り知れません。環境ホルモンの名前としては、
・ダイオキシン
・DDT
・PCB
・オクチルフェノール
・ノニルフェノール
・ビスフェノールA
などがあります。
女性だけでなく男性にも生殖器系への障害が多く認められており、これらの環境ホルモンの関与が危惧されているのです。
しかも、環境ホルモンは胎盤や母乳を介して何世代にも伝わってしまいます。できる限り身の回りから排除したいですね。
環境ホルモンという言葉は知っていても、それが及ぼす害についてあまり知らなかったりしますよね。
知らないうちに次の世代にまで伝えてしまうなんて、怖いですね。
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関連項目
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