石けんの選び方は、成分だけでなく「製造法」も重要なワケ!
2018/08/21
合成界面活性剤が危険なので、石けんなら安全だと思い込んではいませんか?
紀元前3000年には使われていたという、長い長い歴史を持つ石けんですが、これも立派な界面活性剤であることは間違いありません。実はその製法によって、肌に刺激となる危険性があるのです。
安全な石けんは作り方にあり?!
そもそも界面活性剤の「界面」とは、水と油のように、混じり合わない液体と液体の境目のことです。本来分離する性質のものを、活性化してつなぎとめる=混ぜ合わせるのが、界面活性剤です。
紀元前の石けんは、灰汁とソーダが使われていたそうです。現在でも、石けん作りには油脂と「カセイソーダ」というものが使われますが、これは劇薬に指定されている薬品です。石けんを作る際、このカセイソーダを残留させないことが、安全な石けん作りなのです。
現代の大量生産石けんに注意!
石けんは、基本的に油脂とカセイソーダを反応させて作ります。前述したように、カセイソーダは劇薬ですから、油脂と反応せずに残ったカセイソーダが、石けんにそのまま残っていたら肌荒れなどの問題が起こる可能性があります。
現在は石けんも大量生産されるため、石けんを作る時、じっくり熟成させたり、乾燥させたりということを機械で強制的に行うことがあります。そうすると、カセイソーダの残留物である「遊離アルカリ」が石けんに含まれてしまい、肌荒れなどのトラブルを起こしてしまいます。
オススメの石けん製造法
石けんを選ぶ時に頭に入れておいていただきたいのは、成分だけではありません。カセイソーダの残留物がない製造法もしっかりとチェックしてください。
オススメなのは、石けん素地を大きな枠の中に流し込み、長時間かけて冷やし固め、適当な大きさに切断して自然乾燥させて作る「枠練り方」です。自然乾燥に2ヶ月以上かけているものは、遊離アルカリの量が格段に少なくなりますので、参考にしてみてください。
石けんは成分だけでなく、製造法にも着目して選びましょう!作るのに時間がかかるため、割高かもしれませんが、安全性は高くなります。
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関連項目
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