安全な洗剤を選んでも、使う時に気をつけたいこと
2018/06/17
比較的安全性の高い石けんや天然由来の合成洗剤でも、界面活性作用はあります。
それはもちろん、わたしたちにとって無害とは言えないのです。成分表をよくみて、安全だと思うものを選んだとしても、洗剤を使う時には気をつけていただきたいことがあります。
洗剤は、水を使う場所で使います。特に入浴では頭からつま先まで、全身に洗剤を使うので、注意が必要です。
①洗剤はよく泡立ててから使う
安全性の高いと言われる石けんは固形なので、使う時には手のひらでよく泡立ててから使いましょう。
泡立てネットを使ってもOK。液体洗剤も、泡立てポンプなど道具を上手に使うといいですね。なぜよく泡立てた方がいいかというと、皮膚になじみやすく、より少ない量で洗浄効果を得ることができるからです。
また、手は意外に汚れているので、そのままでは泡が立ちにくいことも。洗剤を使う前に手をよく水洗いすると、泡立てやすくなります。
②ゴシゴシ洗わない
身体をこする時、何を使っていますか?ナイロン製のタオルでゴシゴシ?これは角質層を傷つけ、そこから有害物質が入り込みやすくしてしまう行為です。
汚れは洗剤と一緒に流れ落ちるので、泡立てた手で軽くさするだけで大丈夫です。
③できるだけ少量にする
必要以上に使うと、身体だけでなく環境にも有害です。できる限り少ない量で済ませるように工夫しましょう。
また、濃度が高いと洗剤は有害性があるので、台所用洗剤やシャンプーは、あらかじめ薄めて使うと有害性が軽減します。
④頭皮や性器周辺に直接かけない
皮膚の吸収率は部位によって違います。頭皮や性器周辺の粘膜は特に吸収率が高いので、直接洗剤がかからないように注意しましょう。
⑤とにかくよくすすぐ
シャンプーや洗顔料はもちろん、リンスもよくすすぎましょう。成分が残っていると経皮吸収されてしまいます。
特にリンスやコンディショナーの香りを残したいからと、よくすすがない人がいますが、危険な行為なのでよくすすいでくださいね。
安全性の高い洗剤だからといって、使い方を間違うと有害性が高くなってしまうのですね。気をつけたいですね!
131
関連項目
『安全な洗剤を選んでも、使う時に気をつけたいこと』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
子どもの肌を、むやみに清潔にしすぎないで!
80%の子どもが、何らかのアレルギーを持っていると言われる昨今、その原因はなんで …
-
合成界面活性剤は、有害?無害?国の回答と議論から考えること
硫酸系合成洗剤(アルキルベンゼン)に関する論争は、研究機関と国との間で議論されて …
-
皮脂も天然の界面活性剤で乳化されてる?危険な成分の見分け方
界面活性剤とは、水と油を混ぜ合わせるものであり、これ自体が完全に悪いワケではあり …
-
生乾きの洗濯物はなぜ臭う?キレイと残留合成界面活性剤の違い
洗濯して、衣類をキレイにしたつもりが、実はそうではなかったとしたらどうでしょう? …
-
皮脂は天然のクリーム、理想の化粧品クリームとは?
皮脂には安全な量の界面活性剤が存在しています。驚きですよね!皮脂腺で作られた油脂 …
-
そのシワやシミだって、合成界面活性剤が原因かも?
アレルギー性の肌トラブルなら、化粧品や洗浄剤を疑うこともするでしょうが、シミやシ …
-
日用品に配合される界面活性剤の危険度を知ろう
市販されている日用品の中から、どんなものを選べば安全なのでしょう? 成分表を見て …
-
日用品の合成界面活性剤について①
「日用品に注意してください!」と言われても、何に注意したらいいのかよくわかりませ …
-
実はシャンプーに負けないくらい刺激物だった!リンスの正体とは?
シャンプーに合成界面活性剤が使われており、強すぎる洗浄力と刺激となる成分が入って …
-
日用品の合成界面活性剤について②
①では「陰イオン系」と「陽イオン系」の合成界面活性剤をご紹介しました。 それでわ …