保湿効果のある合成化学物質、実は危険なんです
2018/06/11
今や保湿はスキンケアの常識。お肌の健康を保つには、乾燥を防ぎ保湿することが大切なことは誰もが知るところです。
しかし、保湿作用のある化粧品をよく見てください。確かに保湿効果はあっても、危険な効果まで付いてくるんです。どうしてでしょうか?
化学物質の運び屋「PG」
お手持ちの化粧品の成分表を見てみてください。「PG」と書かれていませんか?保湿効果があり、乳化剤としても広く使われているのがPG=ポリピレングリコールです。
どうして保湿効果があるのかというと、界面活性作用と低分子量によって角質層をくぐり抜け、皮膚細胞に浸透しやすいからです。
つまり、他の物質まで一緒に皮膚の内部にまで運んでしまうのです。即効性を求める外用医薬品や、化粧水、乳液、シャンプーやリンス、石けん、歯磨き粉などにもたいてい含まれています。おうちにあるものを、よくチェックしてみてください。
浸透しやすいということは…
保湿効果があり、使用感がいいのでつい良い商品だと思ってしまいがちですが、皮膚に浸透しやすいということは、有害化学物質も簡単に身体の中に招き入れてしまうということです。皮膚のバリア機能はまったく役に立ちません。
そして、赤ちゃんのおしりふきにも、このPGはよく使われています。赤ちゃんは角質層が未発達で、それでなくてもバリア機能が低いので注意してあげましょう。
PGの危険性とは?
実はPGは比較的有害性の少ない物質だと思われてきました。だからこそ多くの商品に使われることになったのですが、界面活性剤である限り、まったくの無害ではありません。
まれにPG自体に過敏症状を起こす人がいますし、カビの成長や発酵を阻止して染色体異常をおこす可能性があるそうです。また、赤血球の減少や内臓、脳への障害も懸念されています。
PGの含まれていない商品を探す方が一苦労かもしれませんが、特に赤ちゃんや幼児に使う日用品には、控えた方がいいでしょう。
よく見かける成分にも、危険が潜んでいるのですね!特にお子さんがいる家庭では気をつけたいものです。
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