これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART1~
2016/11/16
日本では、環境省が67種類の化学物質を環境ホルモンとしてリストアップしていました。ところが、現在日本にはない化学物質が多く含まれていることと、いたずらに社会不安をあおるという理由から、2005年にリストの公表をとりやめました。
しかしながら、これだけは知っておきたいという化学物質があるので、ご紹介いたします。
【ダイオキシン】
「人類が生んだ最強の猛毒」とも言われるダイオキシン。その名前くらいは、誰でも耳にしたことがあるでしょう。
その毒性は優に青酸カリの1000倍というものですが、たき火でも発生するほど身近なものです。わたしたちは、ダイオキシンと長くつき合ってきたのですが、近年急激に接触する機会が増えていることが問題のようです。
ダイオキシンが及ぼす影響
ダイオキシンのホルモン作用は、以下のようなことが考えられています。
・エストロゲンの働きの阻害
→子宮内膜症、尿道下裂
・免疫機能の低下
→アトピー、アレルギー
ダイオキシンの発生源
ダイオキシンは、プラスチック製品を燃やしたり、化学物質の合成過程で生成されます。また、塩素系漂白剤、殺虫剤、化学肥料、洗剤など身近な日用品からも副生成物として発生することがあり、注意が必要です。
普段使っている日用品に、化学物質が使われていないか、一度見直してみましょう。
【ビスフェノールA】
ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂の原料となる化学物質です。食器や哺乳瓶、CDディスク、電子機器、缶詰、塗料、接着剤といった、非常に身近な日用品に使われています。
高温になると溶け出す性質があるため、食品や哺乳瓶など、口にするものに使われていないか、今一度チェックしてみてください。
ビスフェノールAが及ぼす影響
ビスフェノールAは、以下のような影響を及ぼすと考えられています。
・エストロゲンと似た作用
→子宮筋腫、子宮体がん
必ずしも影響があるという証拠がある訳ではなくても、やっぱり怖い環境ホルモン。本当に身近なところにあるので、身の回りの日用品をもう一度見直してみましょう。
■これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART2~
■これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART3~
44
関連項目
『これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART1~』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
胎児の時に受ける環境ホルモンが一番危険!【PART2】
さて、PART1で述べたように、性分化の時期をすぎても、胎児はまだまだ危険にさら …
-
環境ホルモンが関係しているかもしれない?健康被害
アカゲザルの実験で、ダイオキシンが子宮内膜症を引き起こす危険因子かもしれないとい …
-
人間にもあてはまる?世界各地の野生動物に生殖異常?!
わたしたちの身体は、ホルモンが分泌されることによって、身体の代謝や神経伝達など生 …
-
食物連鎖のトップは人間。濃縮汚染から守るためには
食べ物には気をつけていても、知らず知らず汚染されたものを口にしていることがありま …
-
妊娠中は要注意?!胎児が受けると危険な環境ホルモン
脳の発達障がいや異常行動には、環境ホルモンが影響していると考えられています。 し …
-
産婦人科の現場、肌で感じる化学物質の影響とは?
環境省は、1998年以来発表してきた環境ホルモンのリストを「社会不安をあおる」な …
-
脳の発達障がいが増えているのは、環境ホルモンの影響?
アメリカ五大湖のPCB汚染で明らかになった、子どもたちの知能低下や発達障がい。こ …
-
身近なところに潜む環境ホルモンに注意!
そもそも環境ホルモンって何? 体に有害だと言われることが多い「環境ホルモン」 よ …
-
環境ホルモンって結局なに?ほんの少しが命取りになる?
1997年に出版された「奪われし未来」で注目を浴びた環境ホルモン。 日本でもかな …
-
環境ホルモンが生殖異常に影響を与えているカラクリ
少子化が叫ばれていますが、これは若い世代の結婚観だけとは限らない、環境ホルモンの …