これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART3~
2016/11/16
知らないうちに、忍び寄る環境ホルモンの影響。病気になってから後悔しても遅いのです。正しい知識と、少しの気づかいで十分防げることですので、しっかりと大切な人を守りましょう!
【PCB(ポリ塩化ビフェニール)】
日本では1972年に生産が中止されていますが、アメリカ五大湖の野生動物や周辺住民に障がいを引き起こしたとして知られるようになった工業化学物質です。
PCBはダイオキシンに似た構造をしており、エストロゲンの働きを邪魔する抗エストロゲン作用を持っていると考えられています。
生産中止から40年以上経った今でも、環境中や人体、胎盤などから検出されていることを考えると、その残留性の高さに驚きを隠せません。
PCBが及ぼす影響
ダイオキシンに似た働きをすることから、以下のようなことが考えられます。
・子宮内膜症
・尿道下裂
・アレルギー
・アトピー
【DDT】
DDTとは、有機塩素系の殺虫剤です。戦後直後の日本で、シラミ駆除の為に国民に白い粉(DDT)を振りかけている映像が記録として残っていますね。他にも広域散布用の農薬として、世界中で大量に使われていたため、野生動物に生殖異常の被害が相次ぎました。
国内では1971年に販売禁止、その10年後の1981年には製造・輸入・使用禁止の法令が制定されています。
法で制定されるほどの有毒性が認められている訳ですが、今でも土壌や人体から成分が検出されており、一度身体に入ると、長い時間残留することが考えられます。
しかも、東南アジア諸国では、今もDDTを農薬として使用している国があると言われており、輸入物の食品には目を光らせる必要があります。
PART1からご紹介してきた環境ホルモンですが、現在日本では製造や使用が中止されているものでさえ、影響が残っていることがわかります。
2005年に環境省は環境ホルモンのリスト公表をとりやめましたが、やはり身を守る手段として、ある程度の知識は必要です。洗剤やシャンプー、化粧品や、普段使う日用品に含まれ、ある意味「手軽に」「身近に」ある環境ホルモンから、大切な人たちを守って欲しいと願っています。
■これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART1~
■これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART2~
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関連項目
『これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART3~』について、多くの人に知って欲しいです
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