これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART2~
2016/11/16
環境ホルモンと呼ばれる物質は、私たちの生活するごくごく身近に存在しています。「知らず知らずのうちに」それらを体内に入れことほど恐ろしいことはありません。大袈裟に騒ぐ必要はありませんが、注意すべきものをご紹介していきます。
【フタル酸エステル】
以前、医療用ビニール製の管(チューブ)や袋から、フタル酸エステルが溶け出していることがわかり、大変な問題となりました。
フタル酸エステルは、女性ホルモン「エストロゲン」と似た作用を起こすと言われ、塩ビ製のおもちゃ、セロハン、人造皮革などに対し、固い樹脂を柔らかくする為の「可塑剤(かそざい)」として使われています。
また、化粧品やラッカー、接着剤、染料などの「揮発剤」にも使用されます。これらの日用品を買う時、特に子ども用品を買う時には気をつけてチェックしましょう。
フタル酸エステルが及ぼす影響
エストロゲンと似た作用を引き起こすと考えられるため、特に胎児に注意が必要です。もしも胎児が吸収すると、
・生殖器障がい
・発達障がい
などを引き起こす可能性が高くなると言われているので、妊娠中やこれから妊娠を考えている方は、できる限り触れたくない物質です。
【ノニルフェノール】
洗剤やシャンプーなど、合成界面活性剤の成分としてよく含まれており、石油製品や洗剤の酸化防止剤としても使われることの多い化学物質です。
女性ホルモン「エストロゲン」と似た作用を持つと考えられており、乳ガン細胞を増殖させるのではないかと言われています。
洗剤やシャンプー、石油製品を買う場合は、よく使われている成分を調べましょう。
【スチレン】
一時期、カップラーメン=環境ホルモンと騒がれたのがこの「スチレン」です。発泡スチロールの原料となり、これも女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをすると言われています。
特に乳ガンの発症に関係があると言われているだけに、食品の梱包、形状にも気をつけたいものです。
いずれも、必ず影響があると実証されてはいませんが、可能性がある以上は、自分と家族から遠ざけたい物質たちです。本当に安全なものを見極める目を育てましょう。
■これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART1~
■これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART3~
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関連項目
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