婦人病が増加している背景とは?④女性の社会進出
2016/11/16
またまたショッキングなタイトルですが、女性の社会進出が本当の意味で普通になったのは、ここ30年でしょう。女性が勝ち取ったはずの社会的地位の向上が、どうして婦人病の増加に繋がるのでしょうか?原因を探ってみましょう。
生涯の月経回数が多くなった?!
驚くべきことに、今から100年程度前の明治時代の女性は、生涯の月経回数が50回程度だったとする説があります。初潮を迎える年齢が現代より高かったのと、出産回数が多かったことが理由のようです。それに比べて、現代の女性は12歳から51歳まで、2人子どもを産んだとしても、月経のある年数は35年間。なんと生涯で455回もの月経を迎えていることになるのです。
この回数の差! 月経には、エストロゲンという女性ホルモンが関与しています。このことが、現代の女性に婦人病が増えていることと関係しているのでしょうか?
エストロゲンの作用とは?
卵胞ホルモンとも呼ばれるエストロゲンは、卵胞の成長を促すために分泌されるホルモンです。女性らしい柔らかい曲線美を作ってくれるのもこのホルモンですが、過剰に分泌されるとエストロゲン依存症とも言われる婦人病を引き起こしてしまいます。
社会進出に伴う晩婚化や、少子化の影響で、100年前に比べて月経回数が圧倒的に多い現代の女性。私たちはエストロゲンの影響を長く受けることで発症しやすくなる乳がんや子宮内膜症など、エストロゲン依存性の婦人病が心配されているのです。
現代女性は、どうホルモンバランスをとったらいいの?
それでなくても、生理の周期によってイライラしたり食欲が増したりと、生活に多少なりとも影響を与えている女性ホルモン。働く女性は、ストレスにさらされ、疲労しているので、余計にホルモンバランスを崩しがちです。では、どうしたらいいのでしょうか?
まずは、基礎体温を測ることをオススメします。そうすることで、自分のコンディションを知ることができ、その時々で対処できるでしょう。
ストレスを溜めないよう、好きなことに没頭できる時間を作ったり、しっかり睡眠をとったりと、できるだけゆったりと過ごしましょう。
女性の社会進出は喜ばしいことです。ですが、少なからずとも女性ホルモンに影響を与え、婦人病の増加の一因となっていることも確かです。まずは基礎体温で自分の身体の声を聞いてみましょう。
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