環境ホルモンが関係しているかもしれない?健康被害
アカゲザルの実験で、ダイオキシンが子宮内膜症を引き起こす危険因子かもしれないという内容を、過去にご紹介しました。
同様に、DESという流産防止薬が生まれてくる子どもたちに生殖器の病気を発症させたこともあります。
環境ホルモンがわたしたちに与える健康被害には、どんなものがあるのでしょうか?
環境ホルモンが原因とされる健康障害
子宮内膜症については過去40年で患者数が30倍に増えたこと、子宮筋腫、卵巣のう腫、乳ガンが増加していること、男性の生殖器異常が若年層で急増していることと、環境ホルモンが増加した時期と一致することがやはり気になります。
現在では、環境ホルモンが関係していると疑われている健康被害は以下のようなものがあります。
・精子数の減少と精子運動の低下
・精巣がん、前立腺ガンの増加
・子宮内膜症、不妊症の増加
・子宮がん、卵巣がん、乳ガンの増加
・外部生殖器の発育不全、尿道下裂や停留精巣の増加
・アレルギー、免疫機能の低下
・先天性脳障害
・IQの低下
・性同一性障害
・パーキンソン病
いたずらに怖がる必要はありませんが、少しでもこの事実を知り、経皮毒から守り、防げることを学んでいきましょう。
環境ホルモンは本当に悪者?
1998年以来、環境省は67種類の化学物質を、環境ホルモンとしてリストアップしてきましたが、現在日本には存在しない化学物質がある、社会不安を煽るとして2005年に公表を取りやめました。
一時流行語ともなった環境ホルモン。本当に健康被害に関係があるのでしょうか?
実際のところ、学者によって解釈や判断がまちまちで、はっきりした証拠のある話はできません。ですが、リスクであることは間違いのないことです。
一刻も早い実態の解明が待たれますが、それまで何もしないのでは危険すぎます。できる限り、環境ホルモンから身を守る方法を見つけましょう。
実態を解明するのが難しい環境ホルモン。
でも、病気が増加していることは事実です。経皮毒は自覚のないところからわたしたちの生活に確実に侵入しています。できるかぎりの予防をしたいですね!
参考文献:経皮毒からの警告
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関連項目
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