環境ホルモンが女性ホルモンのバランスを崩す?
2016/11/16
環境ホルモンが女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするということが、近年叫ばれています。
本来バランスよく分泌されて相互に作用している2つの女性ホルモンと、環境ホルモンはどう関与していると懸念されているのでしょうか?
ホルモンバランスが乱れると月経異常が!
本来ならエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが相互に働くことによって、毎月規則正しい周期を繰り返すはずの生理。このホルモンバランスが崩れると、さまざまな月経異常が起こってしまいます。まずは、どんな異常が起こるのか見てみましょう。
- 初経の時期がいちじるしく違う(早発月経、遅発月経、原発性無月経)
- 妊娠以外で月経が止まる(続発性無月経)
- 周期が短い(頻発月経)
- 周期が長いまたは不規則(希発月経、不整周期)
- 月経期間が短い、または長い(過短月経、過長月経)
- 出血量が多い、または少ない(過多月経、過少月経)
- 月経ではない出血がある(不正出血)
- 生理痛が重い(月経痛、月経困難症)
- 月経前に精神や身体が不調になる(PMS月経前緊張症)
- 若いのに閉経または更年期障害になる(早発閉経更年期害)
環境ホルモンがどんな作用を起こす?
上記のように、女性ホルモンのバランスが崩れるとこんなに多くの不調が現れることがあります。
これが増えているという臨床の現場があることも事実。エストロゲンに似た働きをする環境ホルモンの存在を疑わざるを得ません。
最初はほんの不調でも、長く続くと重大な婦人病のひきがねにもなりかねません。上記のような症状がある方、長く続いている方は、早期に医師の診察を受けましょう。
月経の異常は、ホルモンバランスが乱れていることを教えてくれているのです。
なにやら怖い感じがしますが、正しい知識があれば早期発見、予防が可能です。「わたしは大丈夫」と過信せず、日頃から自分の身体の声をきいてあげましょう。
51
関連項目
『環境ホルモンが女性ホルモンのバランスを崩す?』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
-
卵子も減少している?早期閉経が増えているワケ
精子の危機は前にも書きましたが、実は男性だけでなく、女性の卵子も減少傾向の可能性 …
-
-
環境ホルモンがわずかで作用する、そのわずかはどのくらい?
「ほんの少し」で私たちの身体に影響を与えてしまう環境ホルモン。 身体の中にはいろ …
-
-
UVケアと香りケアに潜む経皮毒。ここに注意!
今や光老化は美容の常識となり、一年中紫外線対策をするのは当たり前となりました。 …
-
-
女性ホルモンと同じ作用を持つ環境ホルモンとは?
すでに叫ばれて久しい「環境ホルモン」ですが、耳にしたことはあっても、本当にその恐 …
-
-
ヒトの精子が減少している?!環境ホルモンの関与とは?
ここ数十年で、婦人病が増えていることは何度も書いてきましたが、実は男性の方へも環 …
-
-
経皮毒●経皮吸収された化学物質はどうなるの?①
「内分泌攪乱(かくらん)物質」と呼ばれる環境ホルモンは、私たちの身近な製品や食品 …
-
-
ドライクリーニングや柔軟剤にもダイオキシンが?
経皮毒(皮膚から有害物質が浸透して蓄積すること)の危険性は、毎日使う「洗浄」する …
-
-
更年期障害を快適に過ごすポイントと、予防の重要性
平均年齢で起こってもいろいろな症状を引き起こす閉経ですが、それが若年で起こればそ …
-
-
産婦人科の現場、肌で感じる化学物質の影響とは?
環境省は、1998年以来発表してきた環境ホルモンのリストを「社会不安をあおる」な …
-
-
食物連鎖のトップは人間。濃縮汚染から守るためには
食べ物には気をつけていても、知らず知らず汚染されたものを口にしていることがありま …