地下鉄サリン事件に見る、経費毒の恐ろしさとは?
2018/09/17

1995年3月20日に起こった、地下鉄サリン事件。
ある宗教団体が起こした同時多発テロ事件は、大きな被害と傷あとを残しました。実はあまり知られていないことに、サリンの恐ろしさは、経費毒にあったというのです。どういうことか、詳しく見ていきましょう。
サリンとは?

テロに武器として使われたのが「サリン」という化学物質でした。化学兵器として使われることもあるという、強力な毒性を持つもので、世界初のバイオテロとして日本だけでなく世界中に衝撃を与えたのです。
サリンは、吸収した濃度が高ければ高いほどすぐに症状として現れますが、特徴的なのは呼吸器から吸い込んだものだけでなく、皮膚からも吸収されるということ。
ガスマスクだけでは防ぎきれず、特殊な防護服を着なければ防げないのです。
サリン事件の二次被害
事件当日、現場では数十人にも及ぶ方々が、一瞬のうちに犠牲になってしまいました。ところが、有害化学物質サリンの恐ろしさはそれだけではなかったのです。
事件から数日後、一部の被害者家族に、サリン中毒に似た症状が続出したというのです。症状は軽いめまいやしびれといったものでしたが、直接現場に行っていない家族が、どうしてサリン中毒のようになったのでしょうか?
恐ろしい経費毒

現場でサリンを吸ってしまった人は、重大な被害に遭いました。そして高濃度のサリンが溶け込んだ場所にいたため、被害者たちの身体や着衣につき、被害者とともに自宅や病院に運ばれたのです。つまり、汚染された衣服に触れた医療関係者や家族が、経皮吸収によってサリン中毒を起こしたのではないかと考えられるのです。サリンの二次被害とは、まさしく経費毒によるものということができます。
現実には、これほど高濃度の有害物質に触れることはありませんが、もっと薄い濃度の有害物質には常にさらされていることを、忘れないようにしなくてはいけません。
経費毒が目に見える形となって現れたのが「サリン事件」だったのですね。関係ないことと思わずに、いつも気をつけていたいものです。
162
関連項目
『地下鉄サリン事件に見る、経費毒の恐ろしさとは?』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
-
薬に経皮毒物質?必ずある副作用と化学物質に注意!
病院で処方される薬、何の疑いもなく飲んでいませんか? もちろん生活や命を脅かす症 …
-
-
ドライクリーニングや柔軟剤にもダイオキシンが?
経皮毒(皮膚から有害物質が浸透して蓄積すること)の危険性は、毎日使う「洗浄」する …
-
-
環境ホルモンが女性ホルモンのバランスを崩す?
環境ホルモンが女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするということが、近年叫 …
-
-
消費者がかしこく選べば、製品開発にも反映される!
どんなに経皮毒に気をつけても、呼吸することで入ってくる大気汚染や、すべての生き物 …
-
-
プラスチックに潜む、経皮毒の危険性
もはやプラスチックなしの生活は考えられないというくらい、わたしたちの生活はプラス …
-
-
経皮毒●経皮吸収された化学物質はどうなるの?②
前回は、私たちの体内に化学物質が取り込まれる3つのパターンをご紹介しました。この …
-
-
経皮毒●経皮吸収された化学物質はどうなるの?①
「内分泌攪乱(かくらん)物質」と呼ばれる環境ホルモンは、私たちの身近な製品や食品 …
-
-
コラーゲンやケラチンは、肌に塗って栄養になるの?
なんとなく肌によさそうな「コラーゲン」や「ケラチン」。確かに皮膚にコラーゲンは存 …
-
-
環境ホルモンと子宮内膜症の関係とは?
あるアメリカの実験で、子宮内膜症の起こる要因となる衝撃的な事実が明らかになりまし …
-
-
卵子も減少している?早期閉経が増えているワケ
精子の危機は前にも書きましたが、実は男性だけでなく、女性の卵子も減少傾向の可能性 …
