母親から胎児へ栄養を運ぶ胎盤は、万能ろ過装置ではなかった?!
2016/11/16
お母さんと赤ちゃんを繋ぐ大切な胎盤。赤ちゃんが栄養をもらう胎盤にはバリアー機能があって、化学物質から守られているという考えが、実は間違っていたということがわかってきたそうです。どんな影響があるのでしょうか?
実際にあった公害のおはなし
1950年代の水俣病、1960年代に起きたサリドマイド事件をご存知でしょうか?水俣病は「メチル水銀」に汚染された魚を食べたことによる脳障害や神経障害、サリドマイド事件とは、妊婦の「つわり」の症状改善のために服用した母親から先天的な手足の奇形児が生まれるという事件です。
胎盤は栄養以外の有害な物質を排除すると考えられていたにもかかわらず、母親の身体を通して赤ちゃんへ影響を与えてしまった例です。
これにより、母親の体内に入った化学物質は、胎盤を通過し、実際に口にした母親以上に影響が出てしまうことが実証されてしまいました。
公害だけじゃない!現代の経皮毒
現代では、環境ホルモンと言われるものや、日用品の中に、エストロゲン作用を持つ化学物質があることがわかっています。これらが、日頃使っているシャンプーやリンスなどに入っていたらどうなるでしょうか?
産婦人科医の池川医師は、著書「女性を悩ませる経皮毒」の中で、羊水や胎盤、へその緒からダイオキシンやビスフェノールAなどの環境ホルモンが多数検出されていると指摘しています。
大気汚染や食物汚染、日用品による経皮毒によって、少しずつ吸収された環境ホルモンが、赤ちゃんに伝わってしまう危険性は、全くない!とは言えないようです。
日用品に気をつけましょう!
大気汚染など環境にも気をつけなければなりませんが、一番身近な日用品に目を向けてみましょう。婦人病やホルモン異常による病気が多くみられる現代では、このように毎日の便利な生活の中にこそ、危険が潜んでいます。毎日使うシャンプーやリンス、洗剤や化粧品などをもう一度よく見直してみましょう。
できる限り化学物質を使用していない日用品を選ぶことで、次の世代の子どもたちを、病気から守ることができるかもしれません。
いかがでしたか?女性が化学物質を避けることで、赤ちゃんを守ることができます。今一度、日用品の成分表に目を通して、化学物質の少ないものを選ぶようにしましょう!
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関連項目
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