有効成分や植物エキスは、肌の中へしみ込まない!
2018/03/28
最近は、コマーシャルであたかも肌の奥へいい成分がしみ込んで届くような表現を多く見かけますね。
でもこれ、よく見ると※印で「浸透とは肌の角層まで」などと書いてあります。これはどういう意味なのでしょうか?
化粧品の宣伝文句の裏側に迫ってみましょう。
皮膚のバリア機能
私たちが皮膚と言っている表皮とは、0.2㎜程度の薄さで、上から順に角層→顆粒層→有棘層→基底層で構成されています。
この表皮の下に真皮と呼ばれる皮膚のハリと弾力を保つ中心的な部分があり、さらにその下が皮下組織となります。
表皮は、一番外側で外からの刺激や物質の侵入を阻止するためのバリア機能があります。このバリア機能はかなり強力で、一部の毒ガスや植物毒を除いて、皮膚から毒が侵入するのを防いでくれるのです。
日用品で自らバリアを壊している?
例えばプラセンタのように、水溶性と油溶性のものがある成分。油溶性のものは、皮膚バリア機能に阻まれて肌内部には侵入できません。また水溶性のものも、皮膚バリアはさらに強力にブロックするので皮膚には浸透しないのです。
つまり、肌内部に届けるためには、皮膚のバリアを破壊しなればならないのです。合成界面活性剤の入った化粧品を使うと、有効成分や植物エキスが肌に届きはしますが、同時に皮膚バリアが機能していないため、刺激の強いものや毒性のある成分が一緒に肌の内部に侵入しているということなのです。
合成界面活性剤の入った日用品を使っていると、それをつけなければ肌が乾燥したり、シワになってりしてしまいます。
浸透しないのは肌にはいいこと
肌のバリア機能は本当に優秀です。本当は、肌に浸透しないようにバリア機能があるから、化粧品を顔に塗ることができるのです。
ですから、合成界面活性剤の入った洗顔料や化粧品を使うことは、有効成分だけでなく、一緒に毒性の強いものも肌内部に侵入させていることになってしまいます。
優れた機能である肌バリアを取り戻せるよう、今一度化粧品の成分を見直してみましょう。
肌の奥まで届くのは、いいことじゃなかったのですね!逆に自分でせっかくのバリアを効かなくしていたなんて…。
今すぐ、日用品に合成界面活性剤が含まれていないか確かめてみましょう。
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関連項目
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