コラーゲンやケラチンは、肌に塗って栄養になるの?
2018/10/15
なんとなく肌によさそうな「コラーゲン」や「ケラチン」。確かに皮膚にコラーゲンは存在しますし、ケラチンも爪や皮膚の角質層を作っている成分のことですね。
しかし、それらを配合した化粧品をお肌に塗って、本当に効果が得られるのでしょうか?一緒に考えてみましょう。
皮膚からは何者も入らない
本来、わたしたちの皮膚にはかなり頑丈な皮膚バリアがあります。内部の水分などを外に出さないためと、外部からの異物の侵入を防ぐためです。このバリアはかなり強力で、特に外からはこのバリアが壊れない限り、何者も侵入させないようにしているのです。
ところが、コラーゲンはペプチドという低分子かされたものにし、皮膚から浸透させるという化粧品が搭乗しました。そもそも、タンパクは皮膚から浸透しませんし、表皮に入れて栄養にもなりません。
たとえばアミノ酸でも、肌から入れてタンパク質に再合成されることもありません。ちなみに、コラーゲンを飲んでも消化の段階でアミノ酸に分解されるため、肌にコラーゲンとしてそのまま届くこともないのです。ケラチンも同様に、イメージ先行の売り言葉でしょう。
化粧品のコラーゲンとは?
化粧品に使われるコラーゲンは、加水分解コラーゲンや水溶性コラーゲン、マリンコラーゲンなどですが、これらはウシなどのほ乳類、鳥類、魚類などから作られたものです。
もっといえば、魚のウロコや皮のコラーゲンを加工して作っているのですね!
これをお肌の一番外側の角質層に塗って、本当に有効でしょうか?もし肌に浸透したとしたら、界面活性剤によって肌バリアが破壊されていると疑わざるを得ません。
化粧品は肌の栄養ではない!
お肌の本当の健康とは、ターンオーバーを正常に促して、新陳代謝をさせ、表皮を新しい組織に交代させ続けることです。そもそも一番表面の肌は、垢となって剥がれ落ちていく運命なのに、そこに栄養が必要でしょうか?
お肌の表面には保湿剤以外はあまり必要でないことを知り、化粧品が肌のごちそうだという考え方は、見直した方がよさそうです。
化粧品を「栄養クリーム」とは、誰が呼んだのでしょうね?イメージに惑わされず、正しい知識で化粧品を選びましょう。
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