経皮毒●経皮吸収された化学物質はどうなるの?①
2016/11/16
「内分泌攪乱(かくらん)物質」と呼ばれる環境ホルモンは、私たちの身近な製品や食品にも含まれています。それらはすでに、様々な経路で体内に侵入し、私たちの身体に蓄積しているといわれています……。まずは、それらの化学物質が体内に入ってくる経路を知りましょう。
【経路1】経口吸収
食物や飲み物と一緒に、口から体内へ吸収される場合です。ほとんどの有害物質は、口から吸収すると思っていいでしょう。
危険な食品については、叫ばれて久しいですが、やはり合成化学物質から作られた添加物は注意したいですね。
その他にも、肉や魚、野菜など、作られる過程(家畜や養殖ならえさや抗生物質、野菜なら農薬や化学肥料)をよく知り、化学物質の影響の少ないものを選びましょう。
飲料水にもダイオキシンが含まれている場合があるので、要注意です。
【経路2】吸入して吸収
呼吸することで、空気と一緒に有害物質を吸い込んでしまい、体内に吸収されてしまいます。
一時期はダイオキシン騒動もありましたし、ホルムアルデヒドが引き起こすシックハウス症候群や、アスベストなども吸入することによる健康被害でした。
現在ではPM2.5の有害物質が社会的にも大きな問題となっていますね。
呼吸による吸収は、代謝臓器を通らずに直接血液中へ吸収されるため、危険性が高い経路なのです。
呼吸は誰もがすることですから、自分なりに防御しなくてはいけません。
【経路3】経皮吸収
皮膚に触れたり、塗ったりすることで皮膚から吸収されてしまうのが経皮吸収です。
つまり、着ている服や毎日使う化粧品、シャンプーやせっけんなどの日用品から、知らない内に体内に侵入していることになります。
経皮吸収されると、毒素を取り除いてくれる臓器を通ることなく、直接血液やリンパ液に取り込まれ、全身に有毒な物質が運ばれて蓄積します。
経路から見ると、体外に排出される量が、非常に少ないのです。
確かに皮膚からの吸収はごく微量ですが、シャンプーなどの日用品は毎日使いますよね。少しずつでも、蓄積されれば脅威になるということを、覚えておきましょう。
今回は、化学物質が私たちの体内に侵入する3種類の経路をご紹介しました。
次回は、その有毒物質が体内でその後どうなるのか?をご紹介していきます。
22
関連項目
『経皮毒●経皮吸収された化学物質はどうなるの?①』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
-
子宮内膜症の治療ってどんなことをするの?
急増している婦人科の病気に「子宮内膜症」がありますが、生理痛が異常にひどいなど月 …
-
-
シャンプーは経皮吸収されやすいってホント?!
日本では、ほとんどの女性が毎日髪を洗っていますね。 特に若い頃は1日2回シャンプ …
-
-
経皮毒●経皮吸収された化学物質はどうなるの?②
前回は、私たちの体内に化学物質が取り込まれる3つのパターンをご紹介しました。この …
-
-
経皮毒は毎日何度も使う「日用品」から侵入する!!
皮膚から有害物質が入り込む大きな理由は、毎日使う日用品です。 1つだけでなく、朝 …
-
-
消費者がかしこく選べば、製品開発にも反映される!
どんなに経皮毒に気をつけても、呼吸することで入ってくる大気汚染や、すべての生き物 …
-
-
有害化学物質や経皮毒から身を守るには
戦後以降に生まれた現代人は、胎児の時に化学物質汚染の影響を受け、生まれながらに婦 …
-
-
経皮毒は体内に長く残留する!毎日使う日用品の危険
強力な皮膚バリアーを打ち破り、経皮毒は容赦なく体内に侵入してきます。 日用品であ …
-
-
日用品の経皮毒に注意!経皮吸収率は、身体の部位によって違う!?①
皮膚から有害物質が吸収されてしまうという経皮毒。身体の部位によって、吸収率が違う …
-
-
乳がんの原因に?シャンプーや化粧品の化学物質は脂肪組織に蓄積される。
環境ホルモンが、女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を持っていることは、何度もご …
-
-
コラーゲンやケラチンは、肌に塗って栄養になるの?
なんとなく肌によさそうな「コラーゲン」や「ケラチン」。確かに皮膚にコラーゲンは存 …
- PREV
- シャンプーから毒が入っていくる?
- NEXT
- 経皮毒●経皮吸収された化学物質はどうなるの?②