プラスチックに潜む、経皮毒の危険性
2017/01/27
もはやプラスチックなしの生活は考えられないというくらい、わたしたちの生活はプラスチック製品に囲まれています。
一度も使わない日はないと言っても過言ではありません。
そのプラスチック製品が、経皮毒の危険があるとしたら、どうでしょう?何に注意すべきかを見ていきましょう。
プラスチックに含まれる危険な成分
プラスチックそのものから経皮吸収されるというのは考えにくいそうです。
ただし、プラスチックは生分解性が悪く、そのままでは自然に帰ることができません。
燃やすとダイオキシンを発生するものもあるので、注意が必要です。
また、食器やバスタブなどに使われるポリカーボネート樹脂に含まれる「ビスフェノールA」は、70度前後の温度で溶けだし、経皮吸収されます。
食器に熱いスープなどを入れると、ビスフェノールAが溶けだしている可能性があるのです。
バスタブはそんなに高温にはなりませんが、合成界面活性剤を使用する可能性の高い場所なので、その相互作用で経皮吸収されることは充分に考えられるのです。
発砲スチロールにも有害物質
発泡スチロールやカップ麺の容器にはポリスチレンが使用されていますが、これも発がん性や環境ホルモンを誘発する「スチレンモノマー」や「スチレンダイマー」が含まれています。
これらは脂溶性で、高温になると溶け出すという研究結果が報告されています。
電子レンジの使用や熱湯を注ぐなどは危険性が高いといっていいでしょう。溶けだしたスチレンは口から吸収されるでしょうし、スチレンが溶けだした液体に触れると、経皮吸収の危険性もあります。
有害物質が引き起こす障害
ビスフェノールAは、発がん性物質であることが知られています。
また、環境ホルモンとしても認定を受けており、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用をするとして注意が必要です。
婦人病や男性の女性化など、性的発達に重大な障害を起こす可能性があります。
また、スチレンにも発がん性や環境ホルモンを誘発する働きがあります。いずれも高温で溶け出すので、使用する時には注意しましょう。
日用品は、洗剤類だけでなく、プラスチック製のものにも注意が必要なのですね!
本当に、私たちの身の回りには、有害物質があふれています。上手につきあっていきたいものです。
参考文献:経皮毒
79
関連項目
『プラスチックに潜む、経皮毒の危険性』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
-
有害化学物質や経皮毒から身を守るには
戦後以降に生まれた現代人は、胎児の時に化学物質汚染の影響を受け、生まれながらに婦 …
-
-
日用品の経皮毒に注意!経皮吸収率は、身体の部位によって違う!?①
皮膚から有害物質が吸収されてしまうという経皮毒。身体の部位によって、吸収率が違う …
-
-
更年期障害を快適に過ごすポイントと、予防の重要性
平均年齢で起こってもいろいろな症状を引き起こす閉経ですが、それが若年で起こればそ …
-
-
月経前緊張症(PMS)ってなに?知って上手につき合おう
ほとんどの女性が、生理前になんらかの身体または精神的な変化を感じているのではない …
-
-
有効成分や植物エキスは、肌の中へしみ込まない!
最近は、コマーシャルであたかも肌の奥へいい成分がしみ込んで届くような表現を多く見 …
-
-
経皮毒は毎日何度も使う「日用品」から侵入する!!
皮膚から有害物質が入り込む大きな理由は、毎日使う日用品です。 1つだけでなく、朝 …
-
-
乳がんの原因に?シャンプーや化粧品の化学物質は脂肪組織に蓄積される。
環境ホルモンが、女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を持っていることは、何度もご …
-
-
入浴時には経皮毒の危険がいっぱい!気をつけたいこと5点
経皮毒を吸収しやすい部位があることは、以前にご紹介しました。それだけではなく、経 …
-
-
UVケアと香りケアに潜む経皮毒。ここに注意!
今や光老化は美容の常識となり、一年中紫外線対策をするのは当たり前となりました。 …
-
-
皮膚から、毒が侵入する「経皮毒」とは?
普段何気なく使っているもので、肌に直接触れるものって、結構たくさんありませんか? …
- PREV
- UVケアと香りケアに潜む経皮毒。ここに注意!
- NEXT
- ダイオキシンが母乳から!赤ちゃんの危機